9月に入っても、残暑厳しい毎日です。
加えて今年は水不足も心配され、恵みの雨が欲しいところです。
8月29日(水)に㈱愛工舎CAPホールにて、
洋菓子技術講習会『大亀シェフ 秋のスペシャリテ』を開催しました。

午前10時、当協会の羽鳥常務理事による開会のあいさつを行った後、
大橋会長、後援企業の株式会社池伝さいたま支店長岩田様からもご挨拶いだき、
いよいよ渋谷ヴィロンの大亀善孝シェフによる講習会がスタート。
フランスの焼き菓子を中心とした作品は全部で8品。

〈ベラベッカ〉
レーズン、プラム、ドライフィグ等のフルーツとシナモンやアニスのスパイスをお酒で数日漬け込むという
手間の掛ったフランス伝統のお菓子。
涼しくなるとヴィロンの店頭に並ぶそうです。お酒のおつまみにもなるとのこと♡

〈アジャンとピティヴィエ〉
アジャンにはプルン、ピティヴィエにはオレンジコンフィがのっていて、
マジパン入りの生地は昔懐かし~ぃ味という印象。
パイ生地のピティヴィエより以前に誕生したものではないか!?とシェフのお話でした。

〈クロックアムール〉
カフェとショコラの2種。
「カリッカリッ」という音をフランス人は「愛のささやき」と比喩するところから
この名前がついたそうです。

左〈ガトートゥールーズ〉と急きょレシピに加えてくださった〈マカロンダミアン〉
ガトートゥールーズはレモンの酸味が効いた南仏のお菓子です。

〈タルトペイザンヌ〉
その他にも
〈ガトーショコラ〉
〈コンフィチュール キャラメルアールグレイ〉
作品で使用した小麦粉はすべて「レトロドール」という、
ヴィロンのバゲット「バゲットレトロドール」と同じ粉で、
一言で言うとフランス産小麦粉タイプ55ですが、
毎年、数種類の小麦を混ぜ合わせ配合をチェックしながら、この小麦粉を完成させていくとのこと。
実際、パリのパン屋さんでも10店に1店しか使うことができない小麦粉だそうです。

焼き菓子がメインの講習会は珍しく、
「品数で勝負!」と大亀シェフがおっしゃっていましたが
受講者の皆さんと一緒に各作品の焼き上がりの色や、硬さなど
完成までの過程が確認でき、改めて、レシピだけではわからない
お菓子作りを見せていただいた講習会でした。
最後は、後援企業のタカナシ販売株式会社 中村様よりご挨拶いただき、
閉会となりました。

大亀シェフをはじめ、助手を務めてくださいましたヴィロンの田中さん、シュルプリーズの柴丹さん、
キャトーズジュイエの島田さん、後援企業の皆さま、愛工舎さん
ありがとうございました。